イカ墨が黒いのはどうして?
イカ墨といえば、真っ黒な色合いが印象的ですよね。一見すると、習字に使われる墨と同じように見えますが、実際は全く異なるものです。具体的に、イカ墨が黒くなる要因は「メラニン」というアミノ酸の一種が影響していると言われています。メラニンは、人間の髪の毛や目の色の成分と全く同じもので、高い粘着性が特徴的。また、このメラニンには、抗菌作用や整腸作用、血流を良くする働きもあるとされ、健康にも良いとされる要素もたっぷりと詰まっていると言われています。
イカ墨が癌に効くって本当なの?
イカ墨は、古くから保存料としての効果や、胃の活動を抑える効果があることで知られています。しかし最近になって、イカ墨に含まれる特定の成分が、癌に対しても効果があるとして注目を浴びています。実験では、マウスに癌細胞を注入し、その後、イカ墨の成分を投与したところ、投与されなかったマウスに比べて、なんと癌が治るか、生存期間が延びる効果が見られたそうです!この成分はがん細胞に対して直接的な毒性はなく、体の免疫細胞を活性化してがん細胞を攻撃することで効果を発揮すると考えられています。つまり、イカ墨は食品としてだけでなく、医学的な可能性も秘めていると言えるでしょう。
イカ墨に栄養はあるの?
イカ墨には、ビタミンB2やE、タウリンなどの栄養素がたっぷり含まれていることをご存知でしょうか?これらの成分は細胞の再生やエネルギー代謝を促進、動脈硬化の予防やコレステロールの減少、肝機能の向上、さらには生活習慣病の予防など様々な効果があると言われています。その中でも、特に注目されている「ムコ多糖」という栄養成分は、関節や眼球、動脈に存在し、ウィルス撃退や細胞再生に効果が期待されています。このように栄養素を豊富に含むことから、イカ墨は古くから健康に良い食材として親しまれてきました。
イカスミではなくタコスミは食べられる?
イカ墨はパスタやリゾットなど、さまざまな料理に広く使われていますが、同様に墨袋を持つタコ墨が料理に登場する場面は比較的少ないですよね。実はタコ墨も食べることはできるのですが、イカ墨に比べると利用されることは稀です。なぜかというと、そもそもタコ墨の入手が困難、墨袋を取り出す手間がかかる、墨の毒素が強い、などの理由があるからです。また、味自体もイカ墨に比べて濃度が少なくサラサラしているのも特徴です。こうした背景からタコ墨を食べることが少なくなっているようです。